Aloha
ハワイの有名な言葉で、
No Rain, No Rainbow というのがある。
その言葉の通り、雨が降らなければ虹は出ないって意味だけど。
若い頃は、『悲しみの後 には、いいことが起きる』って比喩を当てはめていたけど、
今は、『恵の雨は、奇跡を起こす』って感じてる。
昔の私にとって、雨は厄介なものでしかなかった。
雨のイメージが一気にくつがえされたのは、2015年のオーストラリアでの事。
その年はオーストラリアのバイロンベイで過ごしていた。
季節は今頃の11月半ばで、夏に入る前のストームの季節だった。
バイロンベイはオーストラリア南西の海に囲まれた岬になっていて、
私の故郷の御前崎と地形の形がそっくりだった。
毎日、サーフィンしたりお散歩したりして過ごしていたので、雨やストームが続くと何もできない。
つまんないなーっと家でダラダラしていると、家主のディクランが
「雨が嫌いなの?雨に打たれたらパワフルで気持ちいよ」と言って、
庭で雨に打たれ始めた。
「一緒に」と誘われて、ストームの中、外に出た。
オーストラリアなのでもちろん裸足で。
ディクランの4歳の娘フェザーも出てきて、楽しそうにスキップして、みんなでずぶ濡れになった。
彼の家は森の中にあって、ストームの中に庭に出るとそこはもう、庭ではなく森。
ストームの勢いにも負けないくらい、木や植物や土はしっかりとそこに立ち、潤いに喜びを感じている気がした。
そうだ、オーストラリアは水不足なのだと、やっと気がついた。
オーストラリアは高低差が少ない大陸で、乾燥した気候が特徴なので、慢性的な水不足が問題になっていて、
記憶にもまだ新しい、大規模な森林火災もその水不足が原因の一つ。
そういえば、シャワーも5分、洗車もできないし、水は貴重な存在だった。
雨は、まさに「恵みの雨」
今思えば、当たり前でシンプルな事なんだけど、その時その意味を体感した。
そして、今では雨に感謝し、恵みの雨を植物達と一緒に喜んで味わうのが
私の日常になっている。
ハワイの11月は優しい雨が朝や夕方にサラサラと降って、
きっと12月には本格的に降る。
ハワイの植物達はわかりやすくて、夏の間、カラカラになった大地に雨が降ると、一気に緑に変化する。
ダイヤモンドヘッド様も今日は青々しく輝いている。とってもご満悦のようで。私も嬉しい。
No Rain, No Rainbow
『恵の雨は、奇跡を起こす』
雨の日も楽しく過ごしましょう
今日も自然に感謝
Mahalo!!